前回組み立てた10年落ちのNewPC、定格運用で1週間不具合なく動いてくれたので今回オーバークロックに挑戦してみました
- 主なスペック
- マザボ:Z77 Extreme4(ASRock)
- CPU:i7-3770K
- グラボ:GTX 1050ti
- メモリ:DDR3-1866(OC) 8G×2
- 冷却:空冷CPUクーラー「Noctua NH-U12P SE2(12cm1400回転×2)」、背面に排気ファン(12cm1400回転×2)
- 電源:玄人志向550W
- OS:Windows 11 pro
- 最も簡単なオーバークロック方法
- 4.5GHzで重いゲームが落ちてしまう…
- 4.4GHzで電圧を落として省電力(低発熱)化を狙う
- 新米IVYおじさんの最終OC設定
- いざベンチマーク!
- 追記:経過観察(その後の調子)
最も簡単なオーバークロック方法
- パソコンの電源を入れたらDeleteキーかF2キーを連打してBIOS設定画面にはいる
- OC Tweker のタブをクリック
- CPU Ratio を ALL Core にし倍率を入力
倍率は1刻みで上げながら①ちゃんと電源が入るか、②Windowsは起動するか?、③負荷をかけても温度は大丈夫か?、④システムが不安定になってないか?などをチェックして常用できる設定を探していきます
※マザボに予め入っているオーバークロック設定「Load oprimized CPU OC Setting」はこけしタロウの環境ではWindowsの起動もしませんでした4.5GHzで重いゲームが落ちてしまう…
多分いけるやろ(慢心)と4.5GHzにして様子を見ていましたが、負荷の高いゲームをやっているといきなりスッとゲームが落ちる減少が発生(ブルスクではなくゲームだけ落ちる)
一発だけなら誤射かも知れないけど短時間で2回なったのでこれは不具合
ドラテンなんかでパーティ組んでる時に落ちたら迷惑かけてしまうのでこれは絶対NGです
原因を探ってみるとイベントビュアーにエラーではないけど、警告にそれっぽいのが出ているのを発見!
修正されたハードウェア エラーが発生しました。
コンポーネントによる報告: プロセッサ コア
エラー ソース: Unknown Error Source
エラーの種類: Internal parity error
プロセッサ APIC ID: 2
WHEA-Logger とはなんぞや?とグーグル先生に聞いてみると・・・
- BIOSが対応してない
- 物理的にどこか(電源/グラボ/CPU等)問題がある
- NVMe SSD をシステムドライブにするとよく起こる
など様々な原因が出てきましたが、自分の場合定格では問題なかったし「プロセッサ コア」と表示されてるのでほぼほぼ原因はオーバークロックしたCPUだと推測
とりあえず…- CPUを定格に戻してイベントビュアーを見ると警告なし
- 再度4.5GhzにOCしてみると起動直後のイベントビュアーで↓画像のようにWHEA-Loggerの警告が出る
- 4.0Ghzで起動 → 警告なし
- 再再度4.5Ghz → 警告あり
どうもクロック数を上げすぎて問題が発生している模様
どこまで大丈夫なのか0.1Ghz刻みで起動後イベントビュアーを見てみると…
4.0Ghz → 警告なし
4.1Ghz → 警告なし
4.2Ghz → 警告なし
4.3Ghz → 警告なし
4.4Ghz → 警告なし
4.5Ghz → 警告あり
4.5Ghzだと重い負荷をかけなくてもPC起動直後に WHEA-Logger が発生すること確認できたので、警告が出ない4.4Ghzで運用してしばらく様子をみることにしました
4.4GHzで電圧を落として省電力(低発熱)化を狙う
4.4GHzで負荷テスト(OCCT)を1時間やっても問題なし
さっきは落ちてたゲームやドラテンなど様々なアプリを同時起動して数時間過ごしてもトラブルはなく、WHEA-Logger も出ないので4.4Ghzなら常時運用できると判断
これ以上の高クロックは取り敢えず一旦諦めて、次は4.4GHzでどこまで電圧を下げられるかのテスト(性能が同じでもより省電力静かに動いてくれた方が嬉しい)
BIOS画面では細かな設定ができるらしいのですが、①ニワカジサカーなのでオーバークロックの知識は乏しく、②asrockのマザーボードを触るのは初めて、③マニュアルも英語版と中国語版しか無く何がなにやら…の三重苦で大したことはできません!
電圧固定「CPU Voltage(fixd)」の1箇所だけ手動でイジってそれぞれ5分間の簡易負荷テストを行ってデータ取り
CPU Voltage | VCore | 電力 | CPU温度(室温27.5℃) | 5分耐久 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|
最小値 | 最大値 | 最小値 | 最大値 | 最小値 | 最大値 | ||
AUTO設定 | 0.912V | 1.256V | 10.77w | 75.61w | 35℃ | 80℃ | OK |
1.190V | 1.176V | 1.208V | 9.57w | 74.99w | 36℃ | 77℃ | OK |
1.180V | 1.160V | 1.192V | 9.40w | 73.88w | 35℃ | 73℃ | OK |
1.170V | 1.152V | 1.176V | 9.25w | 74.78w | 35℃ | 70℃ | OK |
1.160V | 1.144V | 1.168V | 9.19w | 70.34w | 36℃ | 71℃ | OK |
1.150V | 1.136V | 1.160V | 9.43w | 70.54w | 36℃ | 70℃ | WHEAエラー |
PC起動、OCCT5分完走、イベントビュアー警告無しを確認しながらドンドン電圧を下げていくと1.150Vで「WHEAエラー」が多発し、3分49秒でOCCTが落ちました(ブルスクではない)
CPU Voltage 1.160V で大丈夫かも知れないけど余裕を持って1.170Vくらいが安全か?とヤマ感で1.170Vに上げて再起動
深夜になって眠くなったので「OCCTを1時間」走らせながら就寝すると、残念ながら完走しているものの1回WHEAエラーを記録してました…
気を取り直し、次は1.175Vと0.05Vだけ微上げしたらエラー無しで完走!
新米IVYおじさんの最終OC設定
BIOS設定項目(OC Tweaker)- CPU Ratio … ALL Core 44
- Host Clock Override(BCLK) … 100.0
- CPU Voltage(fixed mode) … 1.175V
CPU:i7-3770k(OC4.4GHz) マザボ:asrock Z77 Extreme4 | |||||
---|---|---|---|---|---|
VCore | 電力 | CPU温度(室温28.5℃) | |||
最小値 | 最大値 | 最小値 | 最大値 | 最小値 | 最大値 |
1.160V | 1.200V | 9.14w | 77.68w | 36℃ | 79℃ |
※負荷テストは1時間
- AUTO設定より0.056V低い電圧で安定
- 負荷テスト終了後数秒で40℃まで落ちたのでCPUクーラーの取り付けは問題無さそう
- CPUの最高温度は79℃(室温27.5℃)まで上がったが、瞬間的に上がる場面はあっても平均は72℃くらい
- 限界温度(TjMAX)まで26℃あるので室温30℃を超える夏場でも大丈夫そう
もしかしたら4.5GHzでWHEA-Logger出てたのはAUTO設定の電圧が高すぎるのでは?と再度4.5GHzにして電圧を変えてみるもの、やはり起動直後にWHEA-Loggerが出てしまうので断念
原因が熱暴走でも電圧不足でもないなら素人にはお手上げです
いざベンチマーク!
CHINEBENCHI R23
オレンジの4379が今回のi7-3770K(4.4GHz)のスコア
茶色のi7-3770K(4.5GHz)でお試し計測したときの4436よりは下ですが、乗り換える前のi7-2600K(4.5GHz)の4076よりは上なのでギリギリ合格とします
最近のモンスターCPU達とスコア比較すればどうせ誤差だよ!
ドラクエベンチ
※グラボはGTX 1050ti
こちらはCPUじゃなくてグラボの性能を図るベンチソフトって感じですが、2600KがPCIE2.0だったのが3770KでPCIE3.0になった事で微妙にスコアが上がりました(2600Kでも17000代前半)
夕方以降もエラーや警告はなし!
あと数年「IVYおじさん」として戦えそうです!(フラグ)
追記:経過観察(その後の調子)
OCから3日経過しましたがアプリが落ちたりブルスクが発生するといった不具合は無く快調といえば快調
しかしイベントビュアーを見るとWHEA-Logger(ID 19)が1日数回発生している模様…
CPU使用率100%の負荷テスト中は出て来ないし何がフラグで警告が出てるのかは不明…
WHEA-Logger についてもう一度解決策を調べてみたけど、こけしタロウが唯一読める日本語サイト(専門的すぎるサイトは意味不明なのでNG)を読んでも結局何だか良くわからないよ!
〈エラーが短時間で多発するとOSがCPUを疑ってブルスクを発生させる〉
みたいな(うるおぼえ)記述を見かけたけど、1.150Vで負荷テスト中にOCCTが落ちた時は3分で9回もWHEA-Loggerが出てたから、たまに出る分には大丈夫なのかも?
自作PCでブルスクを経験して以来、イベントビュアーの赤いエラーは可能な範囲内で潰してきたけど、黄色の警告は放置しても自分が普段遣いする分に困ることはなかったからねー…
ここで「素人奥義!見なかったことにするの術」を使いました!
一応悪あがきで電圧を1.175V → 1.185Vに変更してOCCTで負荷テスト
BIOS設定項目(OC Tweaker)- CPU Ratio … ALL Core 44
- Host Clock Override(BCLK) … 100.0
- CPU Voltage(fixed mode) … 1.185V
CPU:i7-3770k(OC4.4GHz) マザボ:asrock Z77 Extreme4 | |||||
---|---|---|---|---|---|
VCore | 電力 | CPU温度(室温29.5℃) | |||
最小値 | 最大値 | 最小値 | 最大値 | 最小値 | 最大値 |
1.168V | 1.200V | 9.32w | 76.68w | 38℃ | 82℃ |
真夏日にエアコンの無い部屋に置いて「24時間エンコマシーン」とかにするには無理そうな温度
スペアPCになった2600Kは4.5Ghz駆動、AUTO設定で電圧モリモリ、低速ファン1個だけでも65℃を超えないので、こっちはCPUクーラーの取り付けミスを疑って付け直しましたが結果は変わらず…
Gen3のNVMe接続SSDをシステムディスクに使いたくて、このマザボ+CPUのセットを購入しましたが、用途によっては2600Kの方がコスパ的にも優秀っぽい
向こうはセットで5000円くらいで買えるし、Sandyちゃんはマジ名機!